明日すればいいか、が積み重なって、結局私は研修のレポートに手を付けることなく、4月1日を迎えた。

“明日やろう”は、“馬鹿野郎”なんていうけれど、私は正に、馬鹿野郎の中の馬鹿野郎……『Top of 馬鹿野郎』 だと思う。


武田さんの記憶が飛んでたらいいのに。
なんて都合の良いことを、割りと本気で思っている。

しかし、現実はそんなに甘くない。


「おい、高畑、今日こそ持ってきたんだろうな?」

「何のことでしょうか?」

「しらばっくれるな!!研修レポートだ!!」

「あぁ、えっと、書いたんですけど、玄関に置いてきてしまっ……」

「今すぐ取りに帰れーーーー!!!!!!」

武田さんは私の目の前で、青筋を立てて怒っている。
事務所に響いた怒号に、他の社員は「またか」と言わんばかりの表情を浮かべていた。

うん、やっぱり、現実はそんなに甘くない。

「すんません、嘘です」

私は悪びれることなく白状した。

“やったんですけど玄関に置いてきちゃって” の言い訳は、
過去に3回使ったことがあるから、多分信じてくれていない。

まぁ、今日はエイプリルフールだから大目に見てくれるだろう。