あたしの想像に反して、布団に寝かされている准一はとても安らかな寝顔だった。


両親に話を聞いても准一はそのままスッと息を引き取ったのだと言う。


その話を聞いている内に、涙が浮かんできていた。


准一は死んだ。


本当に死んでしまった。


次から次へと溢れて来る涙は止まらなくて、あたしは渉に支えられるようにして家を出た。


みんなも泣いていた。


こんな短期間で仲間が2人もいなくなってしまった。


その事実が重たくのしかかる。


どうして――。


『どうして!?』


不意にそんな声が聞こえて来てあたしは立ち止まった。


涙で滲んだ視界の中辺りを見回す。


しかし、周りには親族の人たちがいるだけで、誰もが口をつぐんでいた。