あたしは茫然としてそう聞き返した。


「葬儀は明後日になるそうだ」


「冗談でしょ?」


「梢、今日はもう遅いから明日ゆっくり話そう」


お父さんがあたしの感情を落ち着かせるためにゆっくり話してくれている。


だけど、そんなの意味なんてなかった。


准一が死んだ。


和夫の次に准一が死んだ。


その事実があたしに何度もあの写真を思い出させた。


もう偶然なんかじゃすまされない。


あの写真は人の死を予言してるんだ!!


あたしは叫びだしたい感情を押し込めて、自室へと駆け戻ったのだった。