「ちょっと休んでから行きなよ」


「うん。でも大丈夫だから」


この事を早く渉に知らせなきゃいけない。


あたしたちが真相に近づくにつれて、向こうも変化して行っている。


このままじゃ本当にあたしたち全員が殺されてしまうもしれない。


めまいを我慢しながらA組へ急いでいた時だった。


突然A組の教室の中から悲鳴が聞こえて来てあたしは立ち止まった。


半分開けっ放しになっているドアから中の様子が見える。


誰かが教室の後方で倒れていて、数人の生徒が駆け寄るのが見えた。


「美津……!?」


床に倒れている人物を見て大きく息を飲んだ。


「誰か、先生呼んで!」


クラスメートが必死で叫んでいる。


駆け寄ると、美津が真っ青な顔をして泡を吹いて倒れているのだ。