あたしたちよりも霊感が強く、写真をとりだすだけで何かを感じ取ったのだろう。


「これは、入学式が終った後闇丘で撮影したものなんだ」


「あぁ……あそこか」


叔父さんはそう言い、額の汗を手の甲で拭った。


さっきまで涼しい顔をしていたのに、この写真を見た瞬間汗をかき始めた。


「やっぱり、悪い物が付いてる?」


「そうだな……。この写真からは『守ろうとする力』と『邪悪な力』を両方とも感じる。この写真の中には確かに悪い物が潜んでいるが、それをやめさせようとする力も存在している」


叔父さんの言葉にあたしと渉は目を見交わせた。


それは一体どういう意味なんだろう?


あたしたちを守ってくれる存在なんて、この写真のどこにいるんだろう?


「叔父さんはもう気が付いてると思うけど、この2人は、もう死んでしまった」


渉はそう言い、和夫と准一を指さした。


「あぁ……そうだろうなぁ。それに、この子たちも危ない」


叔父さんはそう言うと、理子と愛子を指さす。


「みんな、友達なんだ。どうすればいい?」