「いや悪かった。早とちりだったな」


あたしたちの前にお茶を差し出してくれた叔父さんが頭をかきながらそう言った。


あたしたちは神社に隣接している家に通され、リビングに座っていた。


「いえ、大丈夫です」


まだ少し顔が熱いのを感じながら、あたしは笑った。


渉とそんな関係だと勘違いされて、少し嬉しくもあった。


「で、話はなんだっけな?」


ひと口お茶を飲んで気を取り直したようにそう聞く叔父さん。


ようやく本題へ入れそうだ。


「この写真を見て欲しい」


そう言い、渉が鞄から写真を撮り出した。


見たくなくて思わず目をそむける。


「これは……」


叔父さんはほとんど写真を見ないまま、顔をしかめてそう呟いた。