今朝までなんの異変もなかった愛子の顔が、奇妙に歪んできているのだ。


「え、なんで!?」


あたしは思わず大きな声を上げていた。


その顔のゆがみ方は和夫や准一と同じものだったのだ。


「今までは1人ずつ変化が起こっていたのに、今回は2人同時だ」


渉の言葉が入ってこない。


なんで愛子が?


そんな思いが頭の中をグルグルと回っている。


なんで愛子が?


あんなに元気で、あんなに優しくて、あたしの一番の親友が……次のターゲットなの?


信じられなくてあたしは何度も自分の目をこすって写真を見直した。


しかし、その事実は変わらない。


「渉、もしかしてと思うけど写真にいたずらなんてしてないよね?」


あたしの問いかけに渉は目を見開いて、そんなことは絶対にしないと言い切った。


当然だった。