「あのさ……あたし、昨日考えたんだ」


美津が写真をポケットにしまい、言いにくそうに口ごもりながら言った。


「なに? なにかわかりそうな事があったら、なんでも言って?」


愛子が言う。


あたしも同じ気持ちだった。


想像でもなんでもいい。


今の状況をどうにかしないと、また死者が出てしまうかもしれないのだ。


次は自分かもしれない。


そんな恐怖が胸の中にずっとあるのだ。


「梢と渉には申し訳ないんだけどさ……」


「え?」


あたしはキョトンとして美津を見る。


「2人って、霊感があるんだよね?」


「あ、うん……」


理子のように否定されるかもしれないと警戒したけれど、美津の意見はそれとはまた違ったものだった。