☆☆☆

家に帰って晩ご飯を食べて、お風呂に入る。


リビングでテレビを見ていると眠くなってきて、ソファの上でウトウトと船をこいでいた。


「梢、自分の部屋で寝なさい」


怒ったようなお母さんの声で目が覚めて、あたしは欠伸をしながら自室へと移動した。


もうこのままベッドに入って朝まで眠ってしまおう。


そう思ったところで、机の上に置きっぱなしだったスマホが光っていることに気が付いた。


家に戻ってから一度も確認していなかった。


眠い目をこすりながらスマホを確認してみると、理子から何通かのメッセージが入れられていた。


理子が短い時間に沢山のメッセージを入れて来ることなんて滅多にない。


「なんだろう……」


あたしは首を傾げながら一番古いメッセージから順番に目を通して行った。


《霊感があるって本当?》


最初はそんな短い文章だった。


今日の事を驚かせてしまっていたようだ。