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「あったぞ!」


そう言ったのはパソコンで当時の記事を調べていた翔太だった。


ハッと顔を上げ、翔太の周りへ駆け寄る。


画面には3年前あの丘で起こった自殺についての事が書かれていた。


「これ、ちゃんとした記事じゃないじゃん」


そう言ったのは愛子だった。


「本当だ。地元のスレッドだね」


噂話や店の紹介などで使われている掲示板なのだ。


少し信憑性に欠けるかもしれない。


「だけどさ、彰が言ってたのと全く同じ事が書かれてるんだぜ?」


そう言われてあたしは身を乗り出して小さな文字を読み始めた。


《再び闇丘での自殺者か!》


そんなタイトルが付けられている。


《トミー また闇丘で自殺?》


《名無しさん 本当だね。これで何人目?》


《トミー 5人目。で、今度の死体はどうだったの?》


《主 目玉がくりぬかれてたらしいよ》


《名無しさん 前回は内臓がなかったんだっけ? 自殺者の体で遊んでるのか?》


《トミー 解剖オタクの仕業(笑)》


《主 いや、おそらくは臓器売買だろう。大金持ちに高値で売りつけるんだ》