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行先はもう決まっていた。


あの丘へ向かうのだ。


そのメンバーの中には彰も入っていた。


葬儀に参加した彰はそのままあたしたちと一緒に行動することになった。


「お前ら、ほんと仲いいよなぁ」


歩きながら彰が呟くようにそう言った。


「そう?」


あたしは一番後ろを歩く彰に歩調を合わせ、振り向いた。


彰は両腕を頭の後ろで組んでダラダラと歩いている。


「なんで俺はお前らのグループに入らなかったんだろうな」


「知らないよ、そんなの」


あたしはそう返事をしながらクスッと笑った。


彰は少し拗ねているようだ。