「あの幻覚を准一が見せたとして、それがなにかのメッセージだとしても。やっぱり行きつく先はあの写真だと思う」


理子が真剣な表情になってそう言った。


あたしは昨日見た写真を思い出す。


また少し変化していたモヤ。


あれを見てめまいを起こしてしまったけれど、そのモヤを見ていても嫌な感じはしなかった。


すごく不思議だけれど、あのモヤ自体が原因ではないような気がしている。


「やっぱり、写真を撮ったあの場所に行ってみるしかないのかな」


あたしはそう呟いたのだった。