仕事をして紛らそう!


兎に角、仕事だ!!!


あんまり仕事をためる方じゃないけど
九州行ってた間の約3ヶ月分の書類を
全てチェックした


仕事に私情は持ち込めない

働きすぎかな…  お腹… 痛いかも



席を立ち、康太の席に手をつき蹲る

「痛っ!」


「理江!どうした!?何処痛い!?」


心配する康太の携帯がなり
画面を確認してすぐ出る


私より、携帯かよ!!!



「達也!!理江が…
え!!理央もかよ!!○△病院な!了解!」


「…なんて?痛ったぁ」


「理央も病院だって!室長!車出して下さい!」

「わかった」



理央? 理央も? やだ!そんなのやだ!






「双子だって!!」


病院につく頃
すっかり理央の事で頭がいっぱいになり

自分の腹痛は、忘れてた

そんな私に理央は、エコー写真を見せた


結婚して14年、不妊治療を続けていた

理央と達也に、双子!


「理央~おめでとう!!!」


私は、嬉し泣きしてしまった


だって、理央も癌かと思ったし
私は、妊娠も出来ない


何より、私が死んだらパパママが悲しむと思ってたけど、こんな嬉しいニュースがあれば、私くらいいなくてもいいよね!


「理江ちゃん?痩せた?」


理央が心配する


「ちょっとダイエットしてるの」


「しなくていいよぉ~理江ちゃん!」


「私のことはいいから!
理央は、自分の体の心配しなきゃ!」



流産の危険があるから、しばらく入院する



「私、おばさんになるのね!」



生きていたら…







会社までの車内





前の席で、室長と康太が何を話しているかなんて、全然耳に入ってこなかった






病院に行こう



私に残された時間が、どれくらいなのか

聞きに行こう