街灯も無く暗い道。
走る二つの影。
隆平と忠義。


「何処いってん。あいつは。」


空き缶を蹴りとばす。


「あっち行ってみようや。」


街中の人ごみへ消えていく。


















道端に転がった空き缶。
空き瓶。
ゴミ箱のフタを開け中を覗くすばる。


「お前何しとんねん?」

「いや。おるかなって?」

「おるわけないやろ。」


すばるの頭をどつく裕。