夜の風が涼しくて、気持ちよかった。気持ち悪い仕事の後に、この風を受けていると、まるで自分が犯した罪が洗われるような感じさえする。
歩いていると、近くにりさと花見をした公園があって、立ち寄った。ベンチのところで若い男女が酒を飲みながら、バカ騒ぎをしていた。
若い男女の横目に、桜の木のところまで歩いた。この木がりさと一緒にのり弁を食べた木だ。どうしてこんなところに来たのか自分でもわからなかった。でも、この桜の木を見ていると、なんとなくわかったような気がした。
「オレもきっと孤独だったんだな……。」
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