「知ってますよ。あなたが高橋健司さんだってことも、あなたが西田りさに本名を使っていたことも。」 そして、金子はオレとの距離を詰めて、見下ろした。 「……不用心すぎますよ、ムルソーさん。まあ、今回は一応、西田りさのバイトの先輩であり、あなたの大学の先輩である、佐藤という男も始末しておきますからいいですが、今後は本名を使わないようにお願いしますよ。」 そして、金子は部屋を出て行った。オレは金子の10分後に部屋を出た。