鎖骨を噛む






バイトから帰って来て、その話を健司にしたら、こう返って来た。私は背筋が一瞬にして凍り付いた。そして、私が今まで抱いていた疑問が、湧き水のように溢れ出てきた。



「……どうして佐藤さんのことを知ってるの?」



すると、健司は笑いながら、「知ってるも何も、りさが言ったんだろ?」と言った。



「そもそも、なんで私がバイトしてることも、そのシフトも知ってるの?」



「それもりさが言ったんだろ?」



「なんで私の苗字が『西田』だって知ってるの?」



「あー、それは後輩から聞いたんだよ。」



「……後輩?」



「そう。高校のサッカー部の後輩。」



汗が流れて、脇からスーッと流れていくのを感じた。