窓の外の空を見て遠くに行った澄香を思い出した。 元気にしてるか? あれから3ヶ月以上たった今、ようやくお前のこと吹っ切れてきた。 お前は好きな人できたのか? 俺はできたよ、好きな人。 ーーーーー ーーー オレンジ色の空気の中を歩いていく。ああー、眩しい。 「……あ」 門を曲がったところで、見覚えのある顔を見つけた。 「こんにちは。持ちますよ」 「あら‼爽夜くんじゃない‼」 「お久しぶりです」 ナツメの、お母さんだ。