「……んじゃ、またな」 「は、はい」 片手をひらひらと振って遠ざかる先輩の後ろ姿を見つめていると 「うっぎゃぁ‼」 後ろから何ものかに抱き付かれた。 白い腕を見ると、女の子だということがわかる。 肩ごしに見てみると、にんまり笑顔の玲乃ちゃん。 「……お、おはよ」 びっくりしたぜ。 「朝からラブラブねぇ」 私の体から離れながら、小さくなった先輩の後ろ姿を見て言う。