少しづつ距離を縮めていく…!

ゴールテープまであと5m!


3m…

2m…

ゴール!



「ほら…っな…はぁ…1位とるって言ったろ?」

見事に1位だった。

苦しそうにしている佐田くんみんなが駆け寄る。

「佐田〜!」


「やるなっ!」


ふとこっちを見た。




「宣言通りね。」


カッコイイよ…カッコよすぎるよ…


私の胸の高まりは今までに無いほどだった。





「ただ今から閉会式及び、表彰式を行います。生徒の皆さんは…」


体育祭の終了を知らせるアナウンスが流れた。


整列しなくちゃ…


グイッーーーーー

「委員長…」

腕を掴まれた。

「佐田くん…?」

いたずらの笑みで、

「閉会式…サボんぞ…!」

えっ…


サボる…?


えーーーー?!


そのまま佐田くんに引っ張られ教室まで走ってきてしまった…