来栖勝利。

学校一のモテ男で、頭脳、運動、全てにおいて完璧。

ただ、いい噂ばかりではなく、女遊びがひどいらしい。

だから、木ノ葉が来栖と付き合ったときいたとき、喜べなかったのだ。

でも、木ノ葉が幸せならそれでいいやと思った。

「…おめでとう、幸せにね」

「うん!ありがとう、乃々香」

満面の笑みでそういうと、ちょうどチャイムがなり、木ノ葉は自分の席へと帰っていった。

私は去っていく木ノ葉の背中を目で追った。

なぜか、もやもやした気持ちになって、納得していない自分がいた。

その理由は今後、私は知ることになる。