「木ノ葉、どうしたの?何かいいたいことあるでしょ?」

図星だったのか、顔を赤らめて、私の目をまっすぐみてきた。

「あのね…?」

「うん?」

「私…来栖勝利に告られて…。つ、付き合うことになったの」

「えっ!あの来栖?ほんと?遊びじゃないの?」

「うん…、ほんとだよ。今私めっちゃ幸せ」

まるで、周りに花が咲いたような幸せオーラを出す木ノ葉。

私は親友に彼氏ができたことを嬉しいと思っている。

…思っているのに、嬉しいと思えないでいる。

その理由は…。