私はどうしていいかわからず、とりあえず涙をふいてあげた。

そして、逆に迷惑をかけてしまっていたのに、気づいた。

「ごめん…、木ノ葉…」

私は謝った。

「私…木ノ葉があのことを知っていたなんて知らなかった。黙っててっていったんだけどなぁ…。ほんと、ごめんね。守ってあげられなくて…」

そう言うと、バッと泣き顔をあげて、私の肩を掴んできた。

「そういいたいんじゃない!私は…乃々香に守ってほしいとか思ってないの。ただ、私がいつのまにか守られているうえに、相談もしてくれない、弱音もみせてくれない。私たち親友でしょ?だったら…、だったら私に頼ってよ…。…一人で抱え込まないで。そんなに私は頼りない?」

「そうじゃないよ…」

「だったら…私に悩みも全部相談してよ。話してよ…。全部受け止めるから」

そういわれた途端、気づいた。

そっか…、頼っていいんだ。

木ノ葉に、親友に弱音も、悩みも言っていいんだ。

そう思った瞬間、泣いている木ノ葉をみて、私は泣きそうになった。

だから私は木ノ葉を抱きしめた。

「ごめん…、ごめんね、木ノ葉。これからはちゃんと頼るから。全部話すから。だから…これからも私の親友でいて?」

「もちろんよ…」

そう言って、私を抱きしめてくれた。