お店に行くと、もうすでにひとだかりができていた。

「うわー、凄い人ー」

「ほんとだー。まさかこんなに並んでるとは…」

「木ノ葉、ここはやめよう?今日は」

「そうだねー。しかたないか…」

あーあ、ほんとは「たっぷり野イチゴケーキ」食べたかったっんだけど…。

このカフェは無理だから、どうしよう…。

あっ、でも、今日そういえば…。

「ねえ、木ノ葉。うちくる?」

いつのまにかそんなことを口走っていた。

「行きたい!乃々香の家、最近言ってなかった」

「今日両親出かけてるから、二人きりになれるよ」

「乃々香、その言い方、なんか嫌だよ」

「ごめーん」

そんなことを話ながら、あっという間に私の家についた。