木ノ葉と来栖が別れて、私はほっとしたし、もう一生関わることはないと思っていた。

たが…。

「おっはよう。乃々香ちゃん！」

来栖が私のところにくるようになってしまったのだ。

元彼女である木ノ葉にも普通に接してるし、それに対して、木ノ葉も苦笑いしている。

私は木ノ葉を助けようと木ノ葉と来栖の間に腕をだす。

「来栖、木ノ葉に近づかないで」

私は来栖に威嚇するような眼差しを向けた。

すると、何を勘違いしているのか、こんなことを言ってきた。

「それって、嫉妬？友達に嫉妬するほど俺が好きなんだー」

「は、はあ？頭おかしいんじゃなの？」

こんなやり取りを、ここ最近、木ノ葉と別れてから、しているのだ。

木ノ葉いわく、私に興味を持ったらしい。

で、堕とそうとしているらしい。

ほんと、勘弁してほしい。

そう思いつつ、こんなやり取りを少し楽しいと思う自分もいた。

なんでだろう…。

不思議に思っていると、そんな私の様子を見て、木ノ葉はあることに気づいてしまったことなんて、私にはわからなかった。