屋上へきた瞬間、木ノ葉は泣きくずれた。

私は木ノ葉の背中をさすってあげることしかできなかった。

20分ほど泣いて、やっと泣きやんだ。

「もう、大丈夫?」

「う、…うん」

「木ノ葉、何があったの?私のこともあまり見ないし…」

「それは…」

あまり言いたくないのか、下を向いてしまった。

でも、こんなに泣いた親友をほってはおけない。

原因もわかった気がするし…。

私はその原因を口を出してみた。

「来栖…となにかあった?」

そう言うと、図星だったのか、体をビクッとさせた。

驚いた顔でこっちを見ている。

「なんで…わかったの?来栖くんが…原因だって…」

「最初はわかんなかったよ?私の方を気まずそうに見てきたから。私、何かしたかな?って考えた。でも、冷静になってみると、原因は来栖かなって。だって、木ノ葉の様子がおかしくなったのは、来栖に連れられて、帰ってきてからだったから」

私の説明に納得したのか、

そっか…、と呟いて私の方を見た。

「あの…さ、話、聞いてくれる?」

「もちろん」

そう言うと、木ノ葉は少しほっとした顔で一時間の間で何があったのか話してくれた。