木ノ葉が帰ってきたのは、二時間目が始まる直前だった。

でも、様子がおかしかった。

木ノ葉の顔は笑っているのに、心から笑っているようには見えなかった。

どうしたんだろう。

不思議に思って、木ノ葉の方をずっと見ていると、ふと私の方を見た。

すると、気まずそうな顔で私から目をそらしたのだ。

原因がわからない。

私何かしたかな?

原因を私なりに考えている間にいつの間にか、二時間目が終わっていた。

チャイムが鳴った瞬間、私は木ノ葉のもとへ行った。

木ノ葉は近づいてきた私に気づくと、泣きそうな顔でこちらを見た。

「なにか、あったの?」

私は恐る恐るきいてみた。

すると、木ノ葉は今にも泣きそうになっていたので、話をきこうと思った。

「木ノ葉、話きくから、さ…。三時間目、屋上行こう」

そう言ったとき、最初は戸惑っていたが、うん、といってくれた。

私は木ノ葉の手をひいて、屋上へ向かった。