浸食されていく闇から逃れるように、くるりくるりと螺旋階段を昇る。


一歩、一歩が崩れ堕ちていくよう。



迫り来る闇は

果たして


シンジツ


なのか


キョゾウ


なのか。





昇りきった、ドアの向こうに何がある?



ヤミに圧し殺されないように


ワタシが消えてしまわないように


汗ばむ手を握りしめて
ドアに手をかけてみよう。


ドアの向こうには何がある?




そのドアはワタシがつくりだしたニセモノではない?





繰り返されるスパイラル。


見えない出口はいったい、どこにある。