そうして、緩めた所で顔を上げた麻里花を見つめて微笑むと


「うわーん、彩人くんのイケメン!!笑顔の破壊力半端ないわ!!」


と真っ赤な顔で言う麻里花。


「麻里花の方が可愛くて美人だからね?ホントに余所見しないでよ?」


頬に手を添えて顔を上に上げて目線を合わせる


どちらともなしに微笑みあって


顔を近づけキスをした。

額に瞼に、頬に、唇に。



たくさんの好きと愛してるをこめてたくさんキスをした。



やっと一緒に暮らせる一歩を踏み出した俺はその週はキリキリと働き毎度定時から少しの時間で退勤していたので、周りの人間を大いに驚かせた。


庶務課の麻里花はまだ新人であり部署的にも残業があまり無い課なので一緒に家に帰るためにかなり仕事をスピーディーに片付けた。


そして仕事終わりは会社の地下駐車場で待ち合わせて2人で一緒に俺の車で帰る日々を過ごした。