『ケースケ、おやすみ。……私の分まで幸せになってね』

彼女が笑っていた。


彼女がいなくなってからもう七年が経った。

ありがとう、愛しい人よ。
おやすみ。


そして、この夜を最後に彼女が夢に出てくることはもうなくなった。