金髪美女のスタッフさんに案内され、中庭を抜けて別館へ。

チャペルと並んで建つ、こちらは見た目は南米風とでも言おうか。

ステンドグラスが、良く似合う。



「こちらは明日、ご親族様の控え室となります。お電話で一部屋で大丈夫だと伺いましたので、少し広いお部屋をご用意させております。では、お飲み物をお持ちしますので、こちらでお待ち下さい」



「わかりました」


20畳程の洋間。

廊下も室内も、床は絨毯が敷かれてる。

猫脚の長く高そうなテーブル。

パパの社長さん仲間の人の家で見た、イタリア製の椅子が壁に沿って並んでる。

ママたちが興奮しながら椅子に座って海を眺め、愛叶は熱心に写真を撮ってる。

私は緊張のせいか、永君の後ろで立ち尽くす。



「お飲み物をお待ちしました。ご新婦様が未成年者であると伺っておりますので、こちらはノンアルコールの飲料です」



「わざわざすみません」



「とんでもごさいません。では、失礼致します」



グラスがいくつも乗ったトレイを二つも運んで来てくれた金髪美女。

ノンアルコール……。

林檎と、オレンジ、葡萄……何だ?;;

林檎ジュースみたいな色した、白濁色のジュースは何!

泡立ってるよ!!