「バレちゃったー?;;」



「…………」



戯けるおばさんに、じわりじわりと迫って行くママ。

止めれるのは、おじさんだけ。



「「「総長!;;」」」



兄妹3人でおじさんを呼ぶと、気楽に焼酎をおかわりしてニコニコ;;

…こりゃー家が壊れるな;;

おばさんだって、伊達に族上がりじゃないし。

総長の彼女にはなれない筈。



「真彩?落ち着こう;;俺は、可愛いいつもの真彩が大好きだ!;;」



「“大好き”だ?」



「いや!;;それ以上!愛してるぞ!;;」



だが、パパが止めに入った。

冷や汗ダラダラで、ママを止めてる。

止め方、おかしいけど;;



「私も愛してるっ!」



…止まったよ;;

単純なんだ、母親(この人);;



「愛希」



…えっ?

止まってなかった?;;



「命拾いおめでとう」



「ありがとうございます;;」



「しゅーんっ!」



「はい、真彩ちゃん;;」



…寒い……;;

実に寒いよ、この親!;;



「永君……座ろうか;;」



「…………。だな;;」



子供たちで肩を寄せ合い、我が親が大人しくなるのを待つ。

邪魔しても、しなくても、これが地獄と言うのかな;;

最高の誕生日には、間違いないけどね。