「今日の誕生日の為に、わざわざ休みを代わって貰ったりと、本当に永は悠李を溺愛してくれてるんだから、感謝しなさいよ?」



「してるよ!お弁当持たせてるし、最近は私がこっちに泊まって家事やってるし!」



「永に便乗して、助けて貰ってる」



「私には、お礼言わないのに?」



「だって、真彩には結婚してからずっとだから。改まって言う関係でも、ないでしょ」



「言われても、キモいかもね」



「でしょ!」



私が指折り、感謝の気持ちをどう返してるか考えてるのに、何で自分たちの話に持って行くかな;;

…いつもの事だけど。



「あ、写メ撮って!」



「無理。海で撮れよ」



「明日は去年ので行くの!これは、また永君と行ける時用に、大切にしまっておくの!」



「……三段腹」



「黙れクソ永」



スマホを愛叶に渡して、嫌がる永君を立たせる。

Tシャツにスエットだけど、何を着ててもイケメンに違いない。

ノリノリでベストアングルを探す愛叶に、八つ当たりした永君。

しかし、愛叶の逆鱗に触れた。

写真嫌いの永君とのツーショットを、やたら連写したと思えば、自分の携帯でも撮影。

そして、何やら操作している。