「おじさん、仕事は?」



「行きたいけど、コーヒー……;;」



「ちょっと待ってて」



おばさんに見捨てられたであろう、可哀想な状態のおじさんに、熱々のコーヒーを淹れ、フルーツの入ったヨーグルトだけ食べさせて、お見送り。

帰り際に見てしまった洗濯物の山。

ママも起きてないだろうと、代わりに洗濯と掃除をしてから自宅に戻る。



「悠李ちゃーん……」



「……こっちもか;;」



ママにまで捕まり、コーヒーを淹れて洗濯・掃除にまた励む。

夏の洗濯物の乾きは早く、お昼過ぎには取り込んでしまえる。

誰ととは言わずに、ママにも夜に出掛ける許可を得た為、準備に掛かる。

クローゼットのドアを前回にし、先ずはワンピース選び。



「どうしようかなー」



永君は確か、デニムだった。

上は白のVネック無地Tシャツと、深みのある紺七分袖ジャケット。

雑誌で見る定番コーデでも、ジャケット着て行った。

そうなると、私も大人コーデで行かないと浮いてしまう。

けど、ちゃんとラフにして。

髪型やメイクに力を入れれば、この楽しみにしてた気持ちが伝わるだろうか。

…んー……。

でも、引かれる……?;;



「調べよう!」



服はパパにたくさん買って貰ってるから、応用すれば良い!

雑誌でピンと来たコーデを参考にしよう!