「あ、舜!慧汰に何か見繕って貰って?」



「うん。何が良いだろう」



「悩まなくても、大丈夫!あの子は好き嫌いないから」



…なくさせたんでしょ;;

我が長男と、桜澤家の長男である永君は、逞しくなければならないと、何でも食べさせられてたらしい。

ママは知らないけど、もう自分のお金で好き放題やってて、好き嫌いもちゃんとある。

お兄ちゃんは生クリームが嫌いだけど、チョコクリームは平気。

苦い物は食べれるけど、辛いものはあまり得意じゃない。

永君は甘くなければ何でも良い。

クリームチーズをソースなどに使うと甘いから嫌い。

ケーキなどのお菓子は食べなくても、フルーツは何でも食べる。

ちなみに悠汰氏はセロリなど、独特な香りのする野菜以外は、ケーキだろうと何でも平気。

愛叶は辛いも苦いもダメ。

真ん中は放置になると、どっかで聞いた話だけれど、食べ物で困らないのは、割と放置で育った次男(悠汰)のよう。

熱心にしなくても、子は育つと言う証明。

この悠汰(オトコ)は、生きた証である。



「私の子育てに間違いはない!」



この女(母親)は、わかってないようだけどね。



「すみませーん!梅酒ロック一つ!」



「またか」



「……後1杯;;」



…存在(永君)忘れてたー!;;