実際にしたことはないけど、さすがに多少の知識はある。
だから皐月くんの言ってる言葉の意味も、これからしようとしていることもすぐに分かって、サアッと血の気が引いた。
「皐月くん!待って!皐月くん!!!」
「だから……暴れんなって」
「やだやだや、だ……ッ!!!お願い待って!!!」
暴れる私の首に、皐月くんの手が回された。
ぐっ、と力を込められれば、一瞬にして呼吸が苦しくなる。
「なあ……。初めてって痛いらしいし……大人しく俺の言うこと聞いといた方がいいんじゃない?」
「……っう……」
「大人しくしてれば、これ以上ひどくしねえからさ」
下でぬるりと擦れたのが何なのか、見なくてもすぐに分かった。
私の入り口に押し当てられたそれは、熱くて熱くて、触れ合っている部分が火傷してしまいそうで。
皐月くんがぐ、と私に体重をかければ、それは私の中へ強引にめり込んでくる。
ずぶずぶと中を押し広げられていく不思議な感覚と、びりびりと体を中心から真っ二つに引き裂かれるような痛みに、声にならない悲鳴が溢れた。
もう、やめてほしい。
痛い、痛い、痛い。
「ほら……全部入った……。いま俺とお前がひとつになってんの……分かる?」
そんな皐月くんの声に反応なんてできないくらい、私の中は痛みと絶望でいっぱいだった。
ギュッと唇を噛み締めて、きつく目を瞑る。
涙は次から次へと止めどなく溢れてくる。
