皐月くんの舌が、私の胸を這っていく。
ぞわぞわした何かが、体の奥から湧き上がってきて、私の体を蝕んでいく。
舌が、胸の先に触れた。
びりびりと電流が走ったような感覚に、無意識に声が漏れた。
敏感になったそこを、噛みつくように吸い上げられて、反射的に体が反り返る。
「ん?感じた?」 私の胸を口に含んだまま、皐月くんは嘲るように小さく笑った。
「皐月くんやめ……て……怖い……」
「怖い?……あぁ、だよな。お前、こういうことすんの初めてだもんな。こないだは未遂で終わっちまったし……」
そう言っている間にも、皐月くんの手が、じりじりと私のスカートのチャックを下ろしていく。
それに抵抗する術もなくて、スカートはいとも簡単に降ろされてしまった。
「初めては優しくしてやろうと思ってたんだけど、ごめんな……。でもお前が悪いんだよ」
俺から、離れようとするから……。 そう低く呟きながら、私の下着の中に、皐月くんはするりと手を滑り込ませた。
皐月くんの指が、私の中に入ってくる。
自分の体が自分のものじゃないような錯覚に陥るこの刺激に、思わず身を捩る。
「や……だ!!!」
「濡れてる……。やっぱりお前Mなのかな……こんなに乱暴にされてるのに」
皐月くんは意味深な笑みを浮かべると、私の中でその長い指を折り曲げた。
その瞬間、頭の中が真っ白になって、意識がどこかに飛んでいきそうになった。
「ふーん……ここがお前の いいとこ なんだな」
私の反応を見逃さなかった皐月くんは、私が可笑しくなるところばかりを指先で繰り返し刺激してきた。
その度に体がびくびく跳ねて、頭の中は痺れていく。
「そんなにエロい声出して、こんなにここぐちゃぐちゃにして、お前本当に処女?」
私の中から指を引き抜くと、皐月くんは濡れた自分の指をぺろりと舐めた。
「お前は嘘つきだからな……初めてっていうのも嘘だったりして」
皐月くんはそう言って鼻で笑うと、自分のズボンに手を掛けた。
「ま、それも今から確かめるけど」
