「えっとぉ…」

「七彩さん!マジで好きなんです!本気なんです!!」
 
七彩陸、只今絶賛告られ中。
 
よく分からないけど、ちょくちょくこうして名前も知らない人から想いを打ち明けられる。
 
でも、今回のはなんだかとっても雰囲気がおかしくて。
徐々にジリジリと迫って来る、目の前の男の子におろおろと困っていた。
 

 
このままじゃ…ちょっとマズい?
 

そう思った時に、ガシッと手首を掴まれて、壁際の方へ押しやられそうになった。
 
「いたっ」
 
「俺、マジで七彩さんが好きなんですよ…」
 
「だから、さっきから何度もお断りして…っ」
 
「納得いきません…ねぇ?七彩さん?俺のこと好きになって下さいよ…?ね?」
 

コワイ。
 
キモチワルイ。