そんな中、いつもの如く女から呼び出しを受ける。
 
 
「あ、相川先輩。これ、受け取ってください!」
 
 
差し出された手紙。
急激に下がる体内温度。
 
「あぁ?なんでだよ?」
 
「え、あ…あの…。私、ずっとずっと…」
 
 
やっぱりこいつもそうか…。
そううんざりし掛けた所に、思わぬ言葉が投げ込まれた。
 
 
「相川先輩が好きだったんです。先輩の先輩らしさに惹かれたというか…。どこがらしいかって言われちゃうと、上手く言葉に出来ないんですけど、でも
!けして憧れとかだけじゃないって、断言出来ます!!だから、先輩の彼女にして下さい!!」
 
 
捲し立てるようにそう言われて、柄にもなくぽかんとしてしまった。
 
 
…なんつーか。
必死、だな。
 
 
そう思ったら、なんとなくあいつの顔が浮かんだ。
 
 
何故か浮上する感情。