進藤先生に連れられて検査室に着くとすぐに、採血が始まった。 腕にギュッと結ばれたゴム。 注射器を袋から取り出す進藤先生。 やっぱりやるのか…。 と進藤先生を見上げる。 『やるよ。』 と、言う言葉と同時に注射器が腕に刺さる。 進藤先生の採血や点滴は基本的に痛みが少ないけど、それに慣れているからこそ少しの痛みに痛いと感じてしまう。 『よく頑張ったね。』 と子供をあやすように頭を撫でられ、顔が赤くなった。 は、恥ずかしい。