『かなちゃーん。 始めれるなら、時間前だけど、オープンしちゃおっか? 今日は、かなちゃん目的の患者さんがたくさんいるみたいだしさっ!』 ニヤッとした顔の早川先生が、診察室の椅子に座ったまま、私の診察室に顔を出した。 「は、はい!よろしくお願いします。」 早く始めて、午前中に終わるのか、ビビりながらも、初めての1人での外来が始まった。