翌朝回診に向かう。 「おはよう、はるちゃん。 調子はどうかな?」 「……あ……えぇ……」 看護師から受け取った体温計は、昨日よりも、熱が上がっている。 ぼーっとした表情で、いまいちな返事を返すはるちゃん。 「ちょっと聴診しよう。」 寝たままのはるちゃんのパジャマを胸元から手を入れて聴診。 あ、これは。 昨日は聞こえなかった雑音がはっきりと聞こえる。 今日には退院は難しそうだな…。 熱があるけど、午前中に検査してもらおう。