楽しそうに会話している凛の間に
割って入って「帰るから」
とも言えず
私たちは2人でこっそり部屋を抜けた
抜け出すとか初めてすぎて2人でクスクス笑う
「なんか、凄いね!」
「そうだね」
なんか知らないけど、ワクワクしてる
それから私たちは、夜の街をブラブラしながら遊んだ
「楽しかったね〜」
海辺を歩きながら話す
そうだねと言いながら腰を下ろす中谷くん
私もその隣に腰を下ろす
「は〜、ずっとこの時間が続けばいいのに」
ボソッと中谷くんが言った言葉が聞こえる
「そうだ___」
"ね" 言葉を発しながら中谷くんの方を振り向くと
口に柔らかいものがあたる
チュッ
可愛いリップ音が静かな夜の海に響いた

