【完】俺を好きになるよ。






学校に着く頃には雨は止んでいた





「ちゃんと天気予報みてね!?」





「は〜い」




「うわ、なにその

やる気のない返事。

絶対見ないでしょ?」




「バレた?」



「バレバレだわ〜」



「まじか」




そんな会話をしながら席につく




「りん〜、数学のプリントやった?」



「やったよ〜」



「一問だけわからなくてさ

オシエテクダサイ」



「イイデスヨ

その代わりジュースおごりな」



「はいはい」






_____ガラガラ





きゃーーーーーっ!!!!




「なに!?」




教室のドアが開く音がした刹那



女子軍の歓喜




これは凄い…




「あぁ、真白奏汰がきてるじゃん」




「ましろ?」




誰だよそれと思いながら


教室のドアの方を振り向く




そこには昨日の彼がいた




「え!?」





「なに?!」




私の声にビックリする凛




「なんでもない。

てか、真白くんって何者?」



「あ〜、バスケ部で

頭良くて、優しくて

高身長で?顔もイケメン

入学式に騒がれてたじゃん」




「あ、私入学式休んだわ」



「インフルにかかったんだっけ?」




笑いながら言う凛




「友達できるか不安だったわ〜

まぁ出来てるからいいけどね」





そんな話をしててもずっと



きゃーきゃーきゃーきゃー




もう本当に、、、



煩いなぁ!!!!!





バッと振り返った私の目の前には



彼が立っていた