春がすぎて、暖かかった日向が、暑い夏の太陽にかわってきた頃。

私と悠の関係には、少しの変化があった。


「ゆーらーちゃん、おはよ。」

「あっ、おはようございます。」

「今日の放課後、時間ない?」

「放課後、ですか?」

「そ。俺の買い物に付き合ってくれないかなーと思って。」


ちらり、と横目で悠を見ると

ふぃ、と視線を逸らされた。