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「瑞葵くん！」
るうちゃんは、会ったらいつも手を振ってくれる。
その笑顔っていったら…ホントに無垢だな〜って思う。
いつも寄ってくる下心アリアリの笑顔じゃなくて俺も思わず笑って、手を振り返している。
「瑞葵ー遊ぼーよ」
前髪をかきあげて1人の女が近づいてきた。
麗奈。同じクラスの女子。
結構前から仲がいい。
慣れたように俺に腕を絡めてくる。
「んーまた後でね〜」
なんか遊ぶ気になれないんだよね…
るうちゃんのあの笑顔見たら何かね…
てか…るうちゃんこれ見てどう思ったのかな…
俺が来る者拒まずって、いうのバレた？
いや…バレてるよな。
毎日こんなんだから。
