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「仁奈〜どうしたら振り向いてもらえんのかな…?」


お昼休みは相変わらず仁奈の机で恋バナ。


仁奈は他校に彼氏がいて、私より恋愛に詳しいからいつも頼りにしてるの。

「そうだね…塾でしか会わないもんね…」


そう。そうなんだよ。


瑞葵くんとは週2日の塾でしか会えない。


「もう…11月だよ…3ヶ月も経ったんだね…」

このままうだうだしていたら瑞葵くんに彼女が、出来ちゃうかもしれない!


それはやだよ…。


「11月…あっ!そうだ!」


仁奈がなにか閃いたように目を輝かせた。

「え?なになに?」


「文化祭だよ!千里高校の文化祭って確かもうすぐじゃなかったっけ?」