恋する猫と魔法使い

アタシが少し肩を落としていると、ゾラ君が真面目な顔でアタシに付けたように言った。
 

「ナツカは悲しまないんだ。ナツカは黒の魔法使いだから悲しみという感情を知ると黒に落ちてしまうから。」

 
ゾラ君はそう言って部屋のカーテンから空の色を見る。そして、アタシの方を向いて亜顔を無理矢理つくるようにして言った

 
「白猫ちゃん、見せたいものがあるんだ。暗い話をしてしまったからこれを見て笑顔になって?」
 
 
そう言うとゾラ君は一指し指を暗くなった何もない寂しい空に向ける。

そこにゾラ君の使い魔だというホタルが暗くなった何もない寂しい空を指さすゾラ君の一指し指の先に乗っかる。

 そして、ホタルがゾラ君の指先に乗るとゾラ君は勢いよくホタルを暗くなった何もない寂しい空めがけてほおりだす。