君はどこ?

ふぅ…。月星、今までありがとう。バイバイ。
これで月星は私のことを忘れるはず。私は屋上の影から月星を見守っていた。

…月星が目を開ける。

「小羽音?なんで俺のこと殺してないんだ?なぁ、小羽音!どこにいるんだよ!?」

…なんで!?ちゃんと記憶は消したのに!どうして!?

「もう、お前のこと2度と忘れねぇよ。お前を忘れるのはもう嫌だ。もう、お前を悲しませないって決めたんだ!なぁ、早く出てきてくれよ!はやく殺してくれよ!!!殺してくれないなら、ずっと俺といてくれよ!」

…ここで出ていくわけにはいかない。なんで覚えているのかはわかんないけど、もう少しで友達がくるはず。それで、1回、家に帰ったところでもう1回忘れさせよう。