あたし、春日遥(カスガハルカ)
頼まれると断ることができない大学3年生。


これから向かおうとしてるのが
但野琉磨(タダノリュウマ)
同じ研究室らしいのだけど1度もきたこない。
サボり魔。


もう今年で三年目なのに
いちどもきたことがないってよっぽど。


さっき先輩が
桐生冬也(キリュウトウヤ)先輩
4年生

なんでも雑用を押し付けてきやがる。
でも優しくてあたしの話もよく聞いてくれるし。
憎めない存在。


「あっ」


あたしは中庭でぼーっとしている後ろ姿をみつける。



「ねぇっ」



あたしは走って琉磨くんのところへ行く。



「あ?」



怪訝な顔をして、振り向く。



振り向いた琉磨くんはやっぱりかっこいい。